コレステロールと食事の羅針盤

高コレステロール血症の人の食事で気をつける事って?

血中コレステロール値が高い人は、次の2点に気をつけて献立を立てる必要があります。

  1. 食品からのコレステロールを1日300ミリグラム以下に抑えます。
    鶏卵は、確かにコレステロールが高いですが、全体的に優れた栄養食品であることから1日1個程度は食べるようにします。
  2. 動物性脂肪を控えて植物油や魚を多めにすること、食物繊維を充分にとることを特に心がけます。
    動物性脂肪を抑えるために、油脂の比率は動物性1に対して植物性2の割合にします。肥満を予防するために、摂取エネルギーは1日1800キロカロリー、たんぱく質は90グラムとします。コレステロールは300ミリグラム以下とします。

1日1800キロカロリーと言われてもぴんと来ない方も多いのではないでしょうか?
そこで、昼食などで食べる定番の外食メニューのカロリーを参考にあげてみます(女史栄養大学出版部「外食ガイドブック」参照)
●スパゲティミートソース・・・736キロカロリー
●カレーライス・・・616キロカロリー
●エビフライ・・・264キロカロリー
●カツどん・・・832キロカロリー
●ざるそば・・・296キロカロリー
これらの数値をみてもわかるように、外食の、特に一品物と呼ばれるメニューのエネルギーの多さは、ざるそば、エビフライをのぞけば、かなり高いと言えますね。
では、自分で作る場合はどのような献立がいいのでしょうか?

まず、動物性脂肪を減らすために、肉類は脂身を除いた赤身部位を使い、網焼き、ゆでる、蒸すなど、調理に際してさらに油を補うことはしないだけでなく肉の中の脂肪をも外に出すような調理法を工夫します。
最近は、とても高性能な電子レンジ もありますので、それを使うのもいいでしょう。

さらに、コレステロールを低下させる海藻やこんにゃく、大豆製品などを活用すればもっとグッドです。