コレステロールと食事の羅針盤

効果的な油脂の摂取方法って?

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油脂って良く聞きますが、油脂にはどのような種類があるのでしょうか?

皆さんもご存じの通り、油脂には大きく分けて、
動物性の油脂

植物性の油脂
があります。
高コレステロール血症の人は、油脂の摂取の仕方として動物性脂肪を控えて、植物油や魚を多めにすると良いといわれます。


一般に、動物性と植物性の摂取の比率は1:2が健康的な食事の目安とされます。
たとえば、炒め物をするときの調理油を動物性油脂であるバターから植物性のごま油やサラダ油に変えると高コレステロール血症の方には効果的になるのです。

植物性の油というと、一般的にはサラダ油やごま油、コーン油などが利用されますが、その他、オリーブオイルやレモンオイル、クルミの油など、香り豊かな植物油が世界にはたくさんあります。いまでは、中程度のスーパーでも売られていますから、いろいろな油を使い分けてみるのもいいですね。

また、豚肉、牛肉の脂身は控えめにし、鶏肉の皮は取り除くようにし、アジやイワシなどの青い背の魚(俗に言う青魚ですね)から質の高い油をとるように心がけることも大切です。
  さんまやサバなどの青い背の魚には、良質の魚油が多く含まれています。

また、EPA(エイコサペンタエン酸)や、有名なDHA(ドコサヘキサエン酸)のふたつの不飽和脂肪酸は、血液をさらさらにし、血液中のコレステロールや中性脂肪の量をさげる働きがあり、魚のなかでも特にイワシやアジといった
青い背の魚に多く含まれています。
ここで、とても大事なポイントがあります。それは、、、

実は、この二つの不飽和脂肪酸には
コレステロールの沈着を防ぐ作用がある
のです。

魚の油は動物性ではありますが、肉類の油脂とは別に考え、むしろ植物性と同様に考えてよいでしょう。
日本人は昔から、動物より魚を多く食べてきました。だから、今のようにコレステロールの病気も少なかったのではないでしょうか。

このようにとても有益な脂肪酸ですが、注意しないといけないのは、
脂肪酸は酸化すると、逆効果となり、動脈硬化を促す過酸化脂質に変化してしまうということです。
しかも
不飽和脂肪酸を多く含む脂肪酸ほど酸化しやすい性質があります。

ですから、魚は加工品ではなく、できるだけ新鮮な生の魚を調理しましょう。