コレステロールと食事の羅針盤

食物繊維とコレステロールの意外な関係って

大塚製薬のファイブミニがとても有名になりましたが、食物繊維というのは、人間がもっている消化酵素にでは分解されない食品成分です。

最近では、ココナッツの食物繊維が入っている健康食品なんかも販売されています。
たっぷり食物繊維とバランスの良い必須アミノ酸
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食物繊維は食べても身体のなかを素通りしていくだけのものであり、何の役にもたっていないと思われておいて、ひと昔前までは見向きもされませんでした。

ところが、今、その隠れた作用が見直され、一躍注目を浴びるようになりました。

特に、肥満抑制と血中コレステロールの抑制という点で優れた効果があります。
主なポイントを書いてみますと

  • 食べ過ぎの抑制効果・・・おなかのなかで水分を吸って膨らむことから腹持ちがよくなります。
  • 便秘解消・・・便の量を増やして腸を刺激し、排便を促します。これが一番効果では有名ですね。
  • 血中コレステロールの上昇を抑える効果・・・腸内でコレステロールの吸収を遅らせたり、妨げたりする効果があります。

では、このようなとても有益な、食物繊維ですが、いったいどんな食品に多く含まれているのでしょうか?
食物繊維が多く含まれている食品を書いてみました。

 <食物繊維の多い食品群>

  • 豆類
    特に大豆の仲間は、良質の植物性たんぱく質が豊富であるうえに、食物繊維とカルシウムがバランスよくとれますのでお勧めの食品群です。
  • 海藻
    日本人は昔から、海草類をバランス良く摂っていました。
    実は、海藻についている「ねばねば」成分は食物繊維の一種なんです。このぬめりのもとのアルギン酸に、コレステロールを減らす効果があります。
    代謝を促すヨウ素も摂取できることから積極的に摂りたい食品ですね。余談ですが、ヨウ素はある種の放射性物質を押さえる働きも持っています。
  • キノコ類
    海藻と同じく日本人の多くは、キノコ類を良く食べていました。
    キノコ類は食物繊維のほかに、ビタミンB1、B2も摂ることができます。ビタミンBは脂質の代謝に必要なビタミンです。 ただし、食物繊維には、ビタミンや無機質(カルシウムや鉄など)の吸収を低下させる働きもあることから、何事にもいえることですが、やはり摂り過ぎはよくありません。
     

もちろん食物繊維がいいからといって、食物繊維ばかり摂っていてもバランスが崩れます。バランスのとれた食事が大切です。