コレステロールと食事の羅針盤

ビタミンCの大切な役割って?

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みなさんが最も知っているビタミンにビタミンCがありますが、ビタミンCには、動脈硬化を促す過酸化脂質の生産を抑制し、血中コレステロール値を低下させる作用があります。

ビタミンCの含有量が多い食品としてまず頭に浮かぶのは、レモン、甘がきやキーウィフルーツ、イチゴ、オレンジなど果物類です。

確かにこれらの食品には多くのビタミンCが含まれていますが、ビタミンCを摂ろうとするあまり、果物ばかり食べていては果物は甘いのが多いですから、糖分の摂りすぎになってしまい、総カロリーが高くなってしまいます。

あまり知られていませんが、実はビタミンCは、果物以外にも、ブロッコリーや小松菜、ホウレン草などの緑黄色野菜や、さつまいも、カボチャなどにも豊富に含まれています。

特に緑黄色野菜はほかのビタミンも多く含み、カロリーも低いですから、積極的に摂るようにしたいものです。
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ただし、ビタミンCは水洗いや、加熱などの
調理による損失が多い
ことから、過剰に水洗いせず、加熱時間を短くして、煮る場合には煮汁ごと食べられるような料理を工夫する必要があります。

では、このビタミンCはいったいどれくらい摂ればいいのでしょう?

成人男子・女子の1日に必要なビタミンC所要量は、50ミリグラムとされます。しかし調理などによる損失を予め考え、多めに摂ることが必要です。
また、ビタミンCは、血中コレステロール値が高い人や、現代人に多いストレスの多い人、愛煙家の人は特に消耗が激しいですから、不足しないよう特に多めに摂ることが必要でしょう。

果物は生で食べられることから調理による損失を防げますが、上記の注意を守って量を考え、上手に食事に取り込みたいものです。

間食にお菓子などを食べる代わりに果物にする、ドレッシングやマヨネーズの代わりにレモンなどかんきつ類を使った低カロリーのドレッシングを使う、というのもいい手ですね。