コレステロールと食事の羅針盤

減量の本当の意味って?

高コレステロール、動脈硬化、高血圧、高脂血症といった成人病の、すべてが食事が原因と思われている方もおられるようです。

しかし、成人病のすべてが食事が原因というわけではありません。

また、反対にこれらの成人病を患う人びと、コレステロール値の高い人の必ずしも全員が肥満であるわけではありません。比較的やせている人でも、コレステロールが高い値の人も当然おられます。

しかし、偏った食事、特に油っこい料理や甘い物を食べすぎている方は体重が過剰である方が多い、とはいえるようです。

1日30品目の食品をとろうと思い、たくさんの種類の食品をとることは大切ですが、お腹いっぱい摂ってはやはり健康に良くありませんね。あくまでも腹八分目にしておきましょう。

また、減量というと、単純に体重を減らすことと思いがちですが、減量の本当の意味というのは、

「脂肪」を減らすこと

であり、体に大切な筋肉や骨をやせ細らすことではありません。

筋肉や骨を作り、健康的な生活を維持して行く栄養素は充分に保ちつつ、エネルギーとなる米やパン、油類を減らす方向で減量に取り組むことが大切です。

では、ここで減量のための6つのポイントをまとめてみましたので参考になさってみてください。

  1. まとめ食い、どか食いはしない
    食事は1日3食、規則正しくとることが大切です。
  2. 早食い、ながら食いはしない
    食事はゆっくりとよくかんで食べましょう。ゆっくりかむことで、脳に満腹感が生まれ、食べ過ぎを防ぐことができます。
  3. 大皿盛りはしない
    1人分ずつ小皿に分けて食卓に出すようにします。これはゆっくりと食事をする事にもつながりますね。
  4. 間食、夜食は控える
    10時と3時のおやつもしっかりと身体の「お肉」になります。特に夜8時以降は、食べるのをやめまたほうが無難です。
  5. インスタント食品、レトルト食品は控える
    インスタント食品やレトルト食品は脂質や塩分を私たちが考える以上に含んでいます。楽だから・・・とこれらに頼りすぎるのは考えものです。必要最小限にしたいものです。
  6. アルコール・つまみに注意
    アルコール自体ももちろん問題ですが、実は一緒に食べるお酒の肴の方がカロリーや塩分が多い物が多いんです。