自分の体の状態を知ってから、食事の対策を取りましょう
コレステロールと食事の問題を考えるとき、自分の体はいったいどんな状態なのかを知ってから食事の対策を行いましょう。
そこで大事なのは、
総合的な食事のポイント
と、
病態別の食事ポイント
の両面から食事を考えるということです。
例を挙げますと、
血中のコレステロール値が高い「高コレステロール血症」の人、
コレステロールと中性脂肪が高い「高コレステロールおよび高中性脂肪血症」の人、
またHDL(善玉コレステロー)が少ない「低HDLコレステロール血症」の人
というような感じです。このように様々な体の状態がありますから、それぞれにあった対策が必要となるのです。
では、その対策のポイントは何でしょうか?
総合的な食事ポイントは何も特別なことはなく当たり前の事ですが、
「健康的な食事バランス」を考える
ことにあります。具体的には
1.摂取エネルギーの調整
2.動物性脂肪を控える
3.規則正しい、バランスの良い食事
4.食物繊維を充分に摂る
5.塩分と甘みを控える
の5つがポイントとなります。特に動物性脂肪を控え、食物繊維を多くとるということに気をつけましょう。
次に 病態別の生活の注意点を挙げますと
- 高コレステロール血症の場合
- 食品からのコレステロールを1日300ミリグラム以下に抑えます。鶏卵は、確かにコレステロールが高いですが、全体的に優れた栄養食品であることから1日1個程度は食べるようにしましょう。
- 動物性脂肪を控えて植物油や魚を多めにすること、食物繊維を充分にとることを特に心がけましょう。
- 高コレステロールおよび高中性脂肪血症の場合は、高コレステロール血症の場合に加えて次の2点に気をつける必要があります
- アルコールは控えめにする。
- 肥満の解消と、甘い糖類のとりすぎに特に注意します。
- 低HDLコレステロール血症の場合
- 適度な運動はHDL(善玉コレステロール)を増やすのに効果があります。運動を積極的にして、肥満の解消や防止に努めましょう。
- 適度のアルコール摂取は、運動と同様の効果があります。これは高コレステロールの場合とちょっと違いますね。
- 喫煙をされている方は、この際きっぱりと禁煙をしてみてることをお勧めします。